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Difyを使いたいと考えている方で、どのプランにしようか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
そのような方に向けて、この記事ではDifyの料金プランについて解説していきます。
無料で始められるプランを詳しくご紹介するので、最後まで読んでいただけたら幸いです。
井澤 良介
株式会社ALL AI/代表取締役
生成AIの専門家として、1000人以上が参加するAIセミナーを100回以上開催した実績を持つ。国会議事堂衆議院会館や三井物産株式会社などの一流機関でのAIセミナー主催、生成AIタスクフォースへの参画、Shift AIでの講師活動など幅広く活躍。5000名を超える「人生逃げ切りサロン」のAI講座監修や、上場企業におけるAI顧問・システム開発・研修なども手がける。総フォロワー数32万人を誇るAI情報発信アカウントを運営し、過去には3つの事業のM&A経験を持つなど、AIと経営の両面で豊富な知識と経験を有している。

Difyのプランは以下の4つから選べます。
それぞれの特徴を比較表とともに簡単にご紹介します。
| プラン | サンドボックス | プロフェショナル | チーム | エンタープライズ |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 月額59ドル(年額590ドル) | 月額159ドル(年額1,590ドル) | 要相談 |
| チームメンバー数 | 1人 | 3人 | 50人 | 無制限 |
| 商用利用 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 |
| 特徴 | 初心者向け | 小規模開発向け | 中規模開発向け | 大規模開発向け |
サンドボックスプランは、Difyのコア機能を利用して無料でアプリケーションを作成できるプランです。
APIプロバイダーも多数のラインナップをすべて利用可能で、アプリケーションの開発体験が簡単にできます。
個人利用や試用での利用におすすめします。
ただし、無料プランにつきメッセージクレジット数や保存容量は少ないです。
そのため、制限の範囲を超えて編集をしたい方は有料版の使用を検討するようにしてください。
プロプランは、安価な値段で利用できる快適な開発プランです。
料金は月額59ドル、年額だと590ドルとなり、サンドボックスプランよりグレードが上がります。
一括でデータをアップロードする機能や、外部ナレッジAPIの利用が可能となり効率のいい開発が可能です。
高度な機能やツールが利用できるのでコストパフォーマンスが高いので、個人事業の利用や2,3人のチーム開発での利用を想定したプランです。
チームプランは、業務利用に適したプランです。
料金は月額159ドル、年額1,590ドルです。
プロフェショナルプランに比べてクラウドの保管容量やメッセージクレジット数が増えます。
リクエスト数の制限も1,000リクエスト/分となり自社利用のアプリケーションの構築に十分なスペックといえます。
1ライセンスにつき50人のチームメンバーを追加できるので大規模な開発が可能です。
エンタープライズプランは、セルフホストの開発プランです。
クラウド利用のプランと違い、サーバー構築や開発環境の設定が必要となります。
料金は利用スタイルにより応相談となります。
自社でプラットフォームを構築するため、リクエスト数やクラウドストレージの制限がありません。
大企業でのアプリケーションで不特定多数のユーザーに向けてアプリケーションを公開する場合などに利用されるプランです。
エンタープライズプランではプライベートのサポートも受けられるので専門性を高められます。







| プラン | サンドボックス | プロフェショナル | チーム | エンタープライズ |
|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料 | 月額59ドル] (年額590ドル) | 月額159ドル (年額1,590ドル) | 要相談 |
| メッセージ クレジット数 | 200回(使い切り) | 5,000回/月 | 10,000回/月 | 無制限 |
| 対応モデル プロバイダー | フル | フル | フル | フル |
| チームメンバー数 | 1人 | 3人 | 50人 | 無制限 |
| ベクトルストレージ 容量 | 50MB | 5GB | 10GB | 無制限 |
| リクエスト数制限 | 10リクエスト/分 | 100リクエスト/分 | 1000リクエスト/分 | 無制限 |
| その他の 主要機能・制限 | 標準文書処理ロール管理なし | 優先文書処理ロール管理あり | 最優先文書処理ロール管理あり | 最優先文書処理ロール管理あり |
各プランのポイントを挙げます。
▼サンドボックスプラン
▼プロフェショナルプラン
▼チームプラン
▼エンタープライズプラン
Difyの料金プランの各項目について見ていきます。
項目ごとの違いをプラン選択の材料としていただきたいです。
メッセージクレジットは、開発環境下でAIに質問をするときに消費するクレジットのことです。
プランにより利用可能数の上限が設けられています。
具体的にはプロフェショナルプランで5,000/月、チームプランで10,000/月となり、サンドボックスでは使いきりで200、エンタープライズプランは無制限です。
クレジットの使用量はGpt3.5-turboを利用で1回の応答につき1クレジット、gpt-4を利用の場合は20クレジットとなります。
クレジット消費を抑えるには、消費の少ないモデルを使用するかAIへの質問を最低限にすることです。
利用のペースに合わせてプランを選択することが肝要です。

difyのAIモデルプロバイダーの例は以下の通りです。
プランにかかわらずプロバイダーを選択することが可能です。
AIプロバイダーだけでも60種類ほど準備されています。
処理性能の違いや質問にかけられる文字数(トークン)などがプロバイダーごとに異なります。
AIプロバイダーは作成するコンテンツの脳部分となる要素です。
利用スタイルに適したプロバイダーを比較したうえで選ぶことをおすすめします。
プランによってチームメンバーの参加可能数が決まっています。
メンバー数はサンドボックスプランでは1人、プロフェショナルプランで3人、チームプランでは50人となります。
企業の規模に応じて招待する人数を割り出してプランを選ぶようにしましょう。
メンバーごとに編集や閲覧の権限などを設定してファイルを共有することが可能です。
チーム開発をする場合に、クラウド上で時間や場所を選ばず効率よく業務を進められるのがメリットです。
アプリケーションの保存可能数はサンドボックスプランは5個、プロフェショナルプランは50個、チームプランは100個です。
difyでは様々な種類のアプリケーションの作成をサポートしています。
チャットボット型はユーザーからの問いかけに対して決まった応答パターンに即した回答を出力します。
また、テキスト生成コンテンツはユーザーがプロンプトという文を入力してAIが必要な情報を整理して回答する形式です。
ワークスペース上でアクセスをonにすると他のユーザーに公開されます。
単体のみならずまとまった数作成することを想定する場合は、上限数に着眼したプラン選択が必須です。
ベクターストレージとは、言語モデルやAIが受け取った質問への回答を収集するためのドキュメントの堆積場所です。
プランごとの容量はサンドボックスプランで50MB、プロフェショナルプランで5GB、プロプランで20GBです。
この容量は本棚の大きさと例えられ、容量が多いほど精度の高い製品を作成できます。
ドキュメントをアップロードする上限は15MBです。
ベクターストレージから参照できるドキュメント数はサンドボックスプランで50、プロフェショナルプラン500、チームプラン1000、エンタープライズ無制限となります。
一般的なテキスト、画像、音声、動画などの各ファイルを扱うことが可能です。
ドキュメントを一括アップロードする機能が利用できます。
残念ながらサンドボックスプランのみこの機能の適用がありません。
サイトごとに一度で50ファイルアップロード可能です。
ナレッジスペースで実行できる操作の制限もプランごとに違っていてサンドボックスプラン10、プロフェショナルプラン100、チームプラン1,000リクエスト/分となります。
エンタープライズプランは無制限も可能です。
サンドボックスプランではヒットテストを1分に10回可能です。
制限に達したら処理が一時的に利用できません。
ドキュメントの追加、削除、アーカイブなどが対象で、迅速性を求めるプロジェクトには制限は不利となります。
チャットボットにて、手動で注釈を付けて返信する機能です。
プランごとの制限ははサンドボックスプランで10、プロフェショナルプラン2000、チームプラン5000、エンタープライズ無制限となります。
Difyで作成したコンテンツをカスタマイズして精度の向上を目指す方に利用していただきたい機能です。
処理の実行ログの履歴を保存しておく機能が搭載されています。
サンドボックスプラン以外では無制限で閲覧可能です。
サンドボックスプランでは15日間保存となっていてそれ以降は見れません。
デバッグなどにログが必要となる場合もあるので、プランを検討する際はログ履歴についても参考にするようにしましょう。

外部APIと接続のできるカスタムツールが利用可能です。
プランごとの制限はサンドボックスプランはなし、プロフェショナルプラン10、チームプラン、エンタープライズ無制限となります。
Googleなどの検索ツールやSlackなどのコミュニケーションツールなどが例です。
言語処理機能に合わせて画像生成を結果として取り合わせるなどの活用を想定できます。
種別ごとに20種類以上のツールが揃っていて、機能を拡張することが可能です。
カスタマーサポートが受けられますが、プランによって利用可能な媒体などが変わります。
サンドボックスプランはユーザーコミュニティ、プロフェショナルプランはメールサポート、チームプランはSlackによる優先対応が加わります。
エンタープライズプランでは1対1の専門テクニカルサポートが受けられるので技術面での質問も迅速に解決ができるのが魅力です。

Difyは商用利用できるかという疑問にお答えします。
プランによる制限は基本ありません。
そのことを踏まえて詳しい内容を見ていきましょう。
商用利用に関して以下の場合であればおおむね可能です。
なお、商用利用とは利益目的で販売、配布して対価を得ることを指します。
特別な許可は不要ですが、Difyのロゴや著作権表示は必要となります。
商用利用が制限されるケースは以下の場合です。
利用規約に所有権やプライバシーなどの規定があり、それらに抵触する場合は罰則や利用禁止となる可能性もあります。
また、サンドボックスプランの場合オリジナルロゴの提供がないので留意が必要です。
Difyの料金プランの選び方についても紹介します。
Difyの利用を考えている方でもハードルを下げる形で使い始めることができます。
Difyを初めて利用される際は無料プランをおすすめします。
無料プランでしたら、モデルプロバイダーもフルラインナップから選択可能です。
無料プランでも、簡易版のアプリケーションを作成するには十分です。
基本的なファイルやリソースの扱いなどを学習することができます。
無料版を試して、更なる編集やアプリ作成に踏み込むことを考える場合は上位プランにアップグレードします。
サンドボックスプランでは、リクエスト数やファイルの保管容量も少ないため高度な編集ができません。
プロプランにアップグレードすることで、大容量のナレッジベースやリクエスト数が増え、プロ級のユーザー体験を楽しめます。
セルフホストの利用を検討することも1つの選択肢です。
プロフェショナルプラン、チームプランはクラウドサービスによるプランです。
セルフホスト版は、自身でサーバーを準備してアプリケーションにDifyをインストールして利用します。
Difyのインストール方法についてはこちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。
クラウド版よりもセキュリティ面で安全で、カスタマイズ性が高いのが特徴です。
ただし、プログラミングやインフラ技術が必要となります。
Difyの料金やプランについてよくある質問を5つあげます。
Difyの無料プランでも商用利用は可能です。
ただし、前述したように商用利用の条件を満たしていることが必須となります。
クレジットが上限に達したら次の1分は利用できないということになります。
自身のLLMのAPIを利用するか、アップグレードしたバージョンを購入するかどちらかになります。

支払方法は以下の通りとなります。
セルフホスト版もプランがいくつかあります。
COMMUNITYプラン以外は有料となります。
料金はサービスの内容により異なります。
プランはいつでも変更可能です。
プランをアップデートする場合は差額を支払ったらすぐに変更後のプランに切り替わります。
Difyの料金プランは4つあり、利用スタイルにあわせて選択できます。
無料で利用できるプランも用意されているので初心者でも手軽に始められます。
自分や自社に合ったプランを選択し、チャットボットなどを作成してみてください。
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